ちょっと聞き慣れない名前の野菜ですが、
こんな野菜です。
松戸の野菜スイーツ・キャベツ生活・ビューティーな食育講師ブログ

葉っぱは細長くてややとんがっており、
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茎はというと、やや太くて芯に空洞があります。
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さて、他にも芯に空洞がある野菜をご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
空洞が芯にある野菜、空芯菜です。
松戸の野菜スイーツ・キャベツ生活・ビューティーな食育講師ブログ 野菜ソムリエcanacoブログより

しかし、このあさがお菜空芯菜、実は全く同じ野菜で、呼び方が違うだけなのです。
ただ、「空芯菜」「クウシンサイ」が、一種苗生産者の登録商標とされているため、
アサガオのような淡い紫色の花をつけるので「あさがお菜」と呼ばれます。
他には、元々中国野菜のため、日本語の漢字カナ読みを当て、「ヨウサイ(蕹菜)」とも呼ばれます。


「空芯菜」が登録商標に使われているということではありますが、
町のスーパーや八百屋では、「空芯菜」の名前で売られています。
他の種苗メーカーは、おそらくこの登録料十数万円で商標登録をした商標権利者から命名権を購入して、
種が各生産者の手に渡り、作られた野菜が流通していると思われます。

また、公共放送では、使用できない言葉らしいです。
実際収録中に口に発して、取り直しになったという例もあるようです。

しかし本来登録商標は、自分で開発した商品、品種に対し、
類似品の流通を防ぐためつけられるもの。
この空芯菜は、元々空芯菜とも中国で呼ばれていた、中国野菜。
商標登録が認可されたのには、「トマト」や「トウモロコシ」が、
商標登録されてしまったのと同じということで、色々疑問が残るようです。
ただ、商用ではなければ、一般的に使う分には問題ない言葉であろうと思います。


これと似て非なる事案に、
商標登録されなかった紅色がかったレタス「サニーレタス」があるのですが、
それはまた長くなりますので今度の機会に。



このあさがお菜、日本や中国は勿論、タイやベトナム、
フィリピンなど東南アジアでも幅広く食べられるこのあさがお菜。
茎の部分を唐辛子とにんにくを熱した油で塩または醤油、ナンプラーで炒めるのが、
最もポピュラーな食べ方でしょうか。
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中までピリッと辛みと塩味がついていて、歯応えもシャキシャキしています!


また、この手の青菜にしては珍しく、葉っぱも生で食べられるので、
メイン料理の彩りやサラダにしても美味しく食べられます。
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是非見かけたら手にとってください。
空芯菜と書いてあったら、これって登録商標なんだと思いながら。
あさがお菜やヨウサイと書かれてあったら、これって空芯菜のことなんだなと思いながら。